タダラフィルの効果を減弱させるBMIと抗うつ剤

タダラフィルは日本ではシアリスという名前で勃起不全症に応用されている医薬品です。日本において勃起不全症で承認を受けている医薬品は、バイアグラ(クエン酸シルデナフィル)とレビトラ(バルデナフィル)があります。シアリスはこれらと比較して、作用がマイルドな薬で、効果発現までに時間がかかるものの、併用禁忌となっている薬の数が少なく、副作用発現率も低く、さらに作用持続時間がバイアグラ、レビトラより長くなっている便利な薬剤となっています。このシアリスの効果は様々な因子により効果が増強したり、減弱したりしますが、ここではBMIと抗うつ剤の併用という2つの因子との関係について説明します。
まずBMIに関してはBMIが高い方にはシアリスは効果が出づらくなる傾向があります。単純に肥満といっても勃起不全症に与える影響はさまざまですが、コレステロール値の上昇や血糖値の上昇による動脈硬化の影響が主に考えられます。肥満とコレステロールの結びつきは納得いきますが、肥満と血糖値の関係性に関してはピンとこない方もいらっしゃると思います。肥満によって体内のアディポネクチンという物質の分泌が低下することで、耐糖能の低下、つまり血糖値のコントロールがうまくできず高血糖になりやすくなってしまうのです。コレステロール、血糖はともに動脈硬化を引き起こし、血管の弾力を無くし、シアリスによる血管拡張効果が得られにくくなります。
また、抗うつ剤との併用に関してですが、三環系抗うつ剤は抗コリン作用を有しており、これは血管収縮に作用します。つまり、血管拡張を主作用とするシアリスの効果を減弱させます。また、SSRIやSSRIといった抗うつ剤は、セロトニンの作用が増強するために感覚機能が低下し、勃起を引き起こしづらくなるため、シアリスによる勃起誘発を妨害します。